歴史・文化
韮山城跡
静岡県伊豆の国市韮山韮山韮山城は戦国時代のはじまりと終わりにかかる城として知られており、戦国時代、伊勢宗瑞(通称:北条早雲)が、韮山の丘陵に築いた山城です。 明応2年(1493年)、駿河の今川氏の客将であった伊勢宗瑞が、韮山の堀越公方を攻め、伊豆に進出しました。伊豆を平定した宗瑞は、韮山城を整備し、自らの本城としました。 宗瑞の死後、2代目氏綱は、北条氏と改姓し、相模国小田原城(現在の神奈川県小田原市)に拠点を移したことにより、韮山城は伊豆地域を治める支城になりましたが、今川氏や武田氏などの戦国大名による進出に対する防御の拠点として、重要な意味を持っていました。 天正18年(1590年)3月、豊臣秀吉の小田原攻めでは、約4万4千人の軍勢に囲まれましたが、6月に開城するまで、3ヵ月にわたる籠城戦に耐え抜きました。 北条氏滅亡後は、徳川家康の家臣である内藤信成が韮山城に入城しますが、慶長6年(1601年)に廃城となりました。廃城後は、韮山代官の御囲地となったため、当時の環境を大きく変えることなく、その姿をみることができます。