鎌倉幕府設立の出発点
義時たちが繰り広げた歴史ドラマの舞台”伊豆半島”
源頼朝・北条義時ゆかりの地を巡ろう
源頼朝が流され、挙兵までの20年余りを過ごした伊豆は、鎌倉幕府設立にまつわる様々なドラマの舞台となりました。
そんな伊豆には、随所に源頼朝や北条義時にゆかりのある史跡が多数残されており、激動の時代の面影を現在に伝えています。
近頃話題の歴史的偉人の足跡を辿りながら、伊豆散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
修禅寺
修禅寺は807年に弘法大師(空海)によって創建され、寺がある修善寺地区は、源頼朝の弟である”範頼”と、頼朝と政子の息子で鎌倉幕府2代将軍”頼家”が幽閉されたことで知られています。
修禅寺に併設されている宝物殿では、頼家の肖像画等の寺宝が展示されています。
修善寺温泉街の中心に位置するため、独鈷の湯や竹林の小径といった観光スポットへのアクセスも良好です。
三嶋大社
源頼朝が深く崇敬し、源氏再興を祈願したことで知られています。
境内には、祈願に訪れた頼朝と政子が座ったとされている”腰掛石”があるほか、宝物館では政子が奉納した国宝”梅蒔絵手箱”の完全な模造品(実物は東京国立博物館へ寄託中)等が展示されています。
三島市街地に存在するため、参拝に合わせてまち歩きもおすすめです。
伊豆山神社
源頼朝が源氏再興を祈願し、また政子との逢瀬の舞台となってことで知られています。幕府開設の後は、頼朝に”関八州鎮護”とたたえられ、多くの社領の寄進を受けました。
その歴史から縁結び、恋愛成就の神社としても人気があります。
蛭ヶ島公園
平治の乱に敗れた源頼朝が流され、挙兵までの20年近くを過ごした地と言われています。
周辺には世界遺産”韮山反射炉”や”鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館”が併設された韮山歴史劇場といった見どころも多く存在します。
守山
北条氏の居館があったとされる北条氏邸跡の傍にある標高約100mの山です。
山頂付近には展望台が整備されており、源頼朝や北条氏が繰り広げたドラマの舞台である韮山地区を一望できます。
天気が良ければ富士山を遠望する絶景を楽しめるので、ハイキングにもおすすめです。
関連スポット
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史跡北条邸跡
国指定史跡。北条氏は恒武平氏の流れを汲み、この地(北条)に移ってきたのは北条時政の祖父(時方)の頃と推定されます。時政の父(時家)が初めて北条氏を名乗り、伊豆北条を本貫の地としました。
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北條寺
臨済宗建長寺派の寺院。鎌倉幕府成立の功労者である北条義時が創建しました。北条義時は北条時政の次男で北条政子の弟にあたり、当地伊豆国江間村(現在の伊豆の国市江間)の出身で、少年時代は”江間小四郎”と名乗りました。源頼朝の挙兵以来、源氏方の将として従軍し頼朝を支えます。鎌倉幕府が成立し第3代将軍実朝が不慮の事故により死去すると、義時は京にいた頼朝の親類を4代将軍に据え、自身は執権となって鎌倉幕府の指揮を執りました。しかしその後、承久の乱を鎮圧した3年後の1224年(元仁元年)に急死してしまいます。62歳でした。境内にある小高い山の上には北条義時と妻・佐伯氏娘の墓があります。
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蛭ヶ島公園
源頼朝公配流の地 平治の乱に敗れた源頼朝は、平清盛の継母・池禅尼の命乞いによって伊豆の蛭ケ小島に配流され、1160(永暦元)年2月の14歳の少年期から、1180(治承4)年8月に旗挙げする34歳までの20年間をこの地で過ごしたとされます。流人とはいえ、その監視は比較的ゆるやかであったと思われ、伊東祐親の娘・八重姫との恋、北条政子との結婚のほか、箱根・伊豆山・三島の三社詣、天城山での巻狩りなどの伝承も残されています。当時の蛭ヶ島は洪水の度に田方平野を縦横に流れていたであろう狩野川の中州、あるいは湿田の中の微高地(田島)であったと考えられます。他にも蛭ヶ島と称する中州がある中で一番小さかったことから後年「蛭ヶ小島」と呼ばれるようになったものとも考えられています。
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三嶋大社
伊豆一の宮 三嶋大社 伊豆一の宮として、源頼朝が挙兵に際し祈願をよせ、緒戦に勝利したことでも有名。祭神は、大山祇命(おおやまつみのみこと)、積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)です。二柱を総じて三嶋大明神と称しています。境内には、天然記念物の金木犀(樹齢1,200年)や重要文化財の総ケヤキ素木づくりの御殿などの貴重な建物や史跡が残っています。
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伊豆山神社
伊豆の地名の発祥地でもある伊豆山神社。源頼朝と北条政子が結ばれた場所であることから、縁結びの神社としても有名です。江戸時代には伊豆大権現と呼ばれ、徳川家康も参拝に訪れた歴史のある神社です。長い石段をのぼり境内へ上がると、熱海市街と海を見下ろすすばらしい眺望を楽しむこともできます。本殿から本宮社へは、遥拝所、白山神社、結明神本社を経て約1時間の道のり。ゆっくりと山道をのぼりながら参拝をするのもおすすめです。本殿より約800段下には走湯神社があり、湯の神様が祀られています。毎年4/14~16の3日間は例大祭が行われ、多くの人が訪れます。
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最誓寺
曹洞宗、ご本尊は阿弥陀如来。竹町バス停より200m、伊東家の墓のあるところ。寿老人は延命長寿の福徳を授ける神様といわれ、中国の位の高い人といわれている。ここの寿老人は木彫りの40cm程の像で、昔檀家の方がお祭りしていたのを献納したものである。
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願成就院
奥州攻め戦勝祈願の寺 運慶作の国宝仏5体を安置 1189(文治5)年、源頼朝の奥州攻めの成功を祈って、北条時政が建立した寺院。次第に北条氏の氏寺的性格を強く持つようになり、二代執権北条義時や三代執権北条泰時によって堂塔が整備され、浄土様式の壮大な寺院となっていきました。戦火にあって堂宇は失われたましたが、発掘調査で大御堂・南新御堂・南塔・池畔などの跡が明らかになっています。境内は国指定史跡に指定されています。
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源範頼の墓
源範頼は、源頼朝の弟。頼朝に弟義経を殺すよういわれ、断ったところ頼朝との間が険悪となり、修禅寺に幽閉されました。その後、日枝神社下で自刃。
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修禅寺
修善寺温泉発祥の寺で温泉場の中心にあり、平安時代初期の大同2年(807)弘法大師の開基と伝わる寺院。
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指月殿
北条政子寄進の伊豆最古の木造建築物
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守山八幡宮
氏の守護神・八幡神を祀る社で、1180(治承4)年4月27日に高倉宮以仁王から平家追討の令旨を受け取った頼朝は、開く前に守山八幡宮を遙拜したといいます。
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十国峠・源実朝の歌碑
その昔、十の国(伊豆、相模、駿河、遠江、甲斐、安房、上総、下総、武蔵、信濃と五島)が見えたことからその名がついたといわれる十国峠。