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自然・景勝地
枯野公園
静岡県賀茂郡西伊豆町仁科仁科漁港を波から守る岬の先端は、枯野公園(地元では「かるの」「かれの」「からの」と呼ばれる)といいます。ここでは波濤による侵食が絶えず続き、常に新しい断面の地層を観察できます。園内の鍛冶屋浜(かんじゃま)の手前に浮かぶ小さな島は兜岩(かぶといわ)と呼ばれています。
この一帯では、海底火山の噴火によって形成された軽石火山灰や破砕溶岩、その上に堆積した水底土石流層を観察できます。中でも、白く細かな軽石火山灰の一部は、やわらかいうちに変形して蛇がうねるような独特の模様を描き、地質学的にも貴重な景観を生み出しています。
また、この地は日本書紀にも記される歴史の舞台で、15代応神天皇の命を受けて船を造った造船場の跡と伝えられています。昭和初期の港湾工事では、伊豆半島最古とされる弥生式土器や、一抱えもある黒曜石の原石が発掘され、古代から続く人々の暮らしと海との深いつながりを今に伝えています。
地図情報
詳細情報
住所
静岡県賀茂郡西伊豆町仁科