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歴史・文化
原駅~白隠の里地区
静岡県東海道原宿に生まれた名僧白隠禅師にゆかりのある「白隠の里」地区で趣きのあるみちを歩きながら、原地区の歴史に触れてみませんか。●徳源寺臨済宗妙心寺派。境内には「頼朝お手植えの松三代目」とされる数百年たった松があり、庭は東海道の名園といわれた原宿の「帯笑園」の名残を残す富士山の溶岩の庭「対笑園」があります。●昌原寺日蓮宗。大仙院日耀の開山。開基は、徳川家康の側室、お万の方(養珠院日心大姉)です。白隠禅師が幼少のころ、説法で地獄の話を聞き仏門に入るきっかけとなったのが、この昌原寺です。●帯笑園帯笑園は、近世後期に江戸に下る公家・大名など、多様な階層の人々が立ち寄り、花卉類及び文芸・文化の交換の場となった庭園です。●白隠禅師誕生地白隠禅師は西暦1685年12月25日、この地で生まれました。また、禅師が生まれた時使用した「産湯の井戸」がこの奥にいまなお清水をたたえています。●松蔭寺白隠宗大本山。白隠禅師が出家し、のちに住職をつとめたこの寺には、白隠が描いた禅画や県指定史跡となっている墓が境内に遺されています。また、開山堂には生前に作られたという白隠木像がまつられています。毎年4月29日には「寺宝虫干し」として白隠禅画が展示されます。●長興寺臨済宗妙心寺派。白隠禅師の時代には松蔭寺での修行僧が宿坊として使い、松蔭寺から長興寺まで通った道が今も残っており「白隠道」と称されています。毎年5月の最終日曜日か6月第一日曜日に開催される例大祭には、赤ちゃんのすこやかな成長を祈願する恒例の「奉納泣きずもう」が行われます。●清梵寺臨済宗妙心寺派。今からおよそ1200年前、安房の国に帰国の途中得萬長者がこの地で息を引き取り、大きな塚に葬られました。それからこの地が大塚と呼ばれるようになったといわれています。恒例の地蔵尊縁日は、毎年「海の日」に開催され、白隠禅師書の「地獄極楽変相図」が展示されます。●西念寺時宗。現在の本堂は大正15年に建立。白隠禅師誕生地の南側にあり、境内には白隠禅師が幼少のころ毎日参拝した天満宮の御堂があります。●高嶋酒造水汲み場この水汲み場は、江戸時代中期よりの造り酒屋高嶋酒造の湧水として、旧東海道沿いにあり、旅人、馬借、町村民が利用し癒されてきたといわれています。近年でも、「富士山の霊水」として、毎日多くの人が水汲みに訪れています。◆原駅~白隠の里地区の詳細はこちら