山中城跡公園

歴史・文化

山中城跡公園

【山中城跡公園(コロナウイルスの影響による対応について)】
売店(案内所)は、令和3年3月2日より通常営業を再開(月曜定休)。
(山中城跡公園には、売店前、売店の道を挟んだ向かい側、入り口から坂を少々下ったところに入り口のある大型等駐車可能な駐車場、の3箇所駐車場がありますが、全て通常運用を再開しています)(3/2現在)
【2019年10月・台風19号による被害について】
2019年10月の台風19号により、園内でも倒木、堀の一部が崩れる等の被害が発生しました。現在、見学に大きな支障はありませんが、いまだ堀などは崩れたままの状態の箇所もございます。見学の際は、十分ご注意頂き、危険な箇所へは立ち入らないようご協力をお願い致します。
自然と調和した美しい障子堀、雄大な富士と対峙する山城跡

山中城は、戦国時代末期の永禄年間(1560年代)に、小田原に本城をおいた後北条氏が築城しました。
その後天正17年豊臣秀吉と不仲となった北条氏政は、秀吉の小田原攻めに備え、急遽堀や岱崎出丸(だいさきでまる)等の整備、増築を行ないました。

しかし翌天正18年(1590年)3月29日、増築が未完成のまま、4万の豊臣軍の総攻撃を受けました。
北条軍は4千で、必死の防戦もかいなく鉄砲と圧倒的兵力の前にわずか半日で落城したと伝えられています。
貴重な中世の山城

このときの城将松田康長、副将間宮康俊、豊臣方の一柳直末等武将の墓が三ノ丸にある宗閑寺境内にあります。
400年前の遺構がそのまま復元されている石を使わない土だけの山城は全国的にも非常に珍しいものです。

堀や土塁が良く残っており、尾根を区切る曲輪の造成法、架橋や土橋の配置など箱根山の自然の地形を巧みにとり入れた山城の作り方など、目を見張るものがあります。
昭和9年(1934年)国の史跡として指定されています。又、平成18年、歴史的な面、技術的な面で評価され、「日本百名城」にも選定されています。
※百名城のスタンプは山中城跡案内所・売店にて押すことができます。建物の外に用意されていますので、案内所・売店の営業時間外、定休日でもスタンプを押すことができます。
四つの見どころ

1. 障子堀
後北条の特長が良く現れている堀で、上から見ると、空堀の中に衝立障子のような掘り残し(障壁)があることから名付けられました。一列の畝堀も障子堀です。(写真1)
2. 本丸西橋
本丸から二ノ丸の間の堀にかかる橋で、左側半分は土橋。いざというときは右半分の木橋を堀に落とし、本丸への侵入を防ぐことができます。(写真2)
3. 睡蓮(すいれん)
二つの池があり、箱井戸は山中城将兵の飲料水。田尻の池は馬用の飲み水として使われたようです。季節には睡蓮(すいれん)の美しい花を見ることができます。(写真3)
4. 山中城将の墓
城主松田康長、副将間宮康俊などの墓で、三ノ丸宗閑寺境内にひっそりと苔むしています。隣には豊臣方の武将一柳直末の墓もあります。(写真4)

地図情報

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