歴史・文化
国指定重要文化財 岩科学校
静岡県賀茂郡松崎町岩科北側442明治13年(1880年)に完成したなまこ壁と社寺風建築の学校。
松崎町の伝統的な建築手法と西洋建築様式を採り入れた造りは、木造建築の傑作として伊豆地区最古の学校建築物として知られています。
木造2階建ての寄棟造りで、建物は左右対称であり、外観は「なまこ壁」。正面玄関に掲げられてある「岩科学校」の扁額は、時の太政大臣三条実美(さんじょうさねとみ)の書で、その上の龍は入江長八が棟梁の「のみ」を借りて彫ったと伝えられています。
洋風デザインの印象的な建物で、日本では甲府の旧陸沢学校、松本の旧開智学校などに次ぐ古いものとして知られ、昭和50年(1975年)に国の重要文化財に指定されました。松崎では村内の教育振興熱が高く、校舎建築のための寄附金が集められ、総建築費の4割余りが寄付でまかなわれました。