歴史・文化
雲助徳利の墓
箱根旧街道にある「徳利と杯」を浮き彫りにした墓
箱根旧街道を山中城から箱根方面に少し進んだ老杉の下にあるのが、雲助徳利の墓です。
墓の下には九四郎という名が刻まれています。
雲助とは、江戸時代に宿場や街道で駕籠かきや荷物の運搬をした人のことを言います。
その中には、悪さをする人もいました。
そのため、この墓の雲助(九四郎)は日頃、仲間の取り締まりをしていましたが、困っている仲間や若者の面倒をよく見てやり、仲間から慕われていました。
また、街道筋の百姓からも厚い信頼を受けていました。
彼は終生酒を愛し、酒を楽しみ、酒の中で一生を終わりました。
その死後、彼を慕う後輩の雲助や土地の人々の手によって墓が建てられたそうです。
箱根旧街道を往来する人々を今でも見守っているかのようです。