【夏の風物詩】日本一のテングサが生む、ところてん

【夏の風物詩】日本一のテングサが生む、ところてん

伊豆半島は、日本一のテングサ(テングサは寒天質を抽出できる海藻の総称で、
伊豆半島ではマクサやオオブサという海藻が主流)の産地として知られています。
暖流である黒潮が流れテングサが生育するのに適した水温であること、
日光が届く浅い海域にテングサが付着する大きな石があること、
伊豆半島の山々から豊かな栄養分が流れ込んでいることなどの好条件が重っています。
それゆえ伊豆半島沿岸のテングサは肉厚でコシと弾力があり、そして磯の香りも強く、
寒天質を多く含む高品質なテングサに成長します。

テングサの歴史

テングサとの関りは古く、伊豆半島では1600年以前からテングサ漁が行われてきました。
テングサ漁は5月ごろから夏にかけて行われ、海女さんが素潜りで採取することが多く、西伊豆では「まんが」と呼ばれる串状の道具で船の上からテングサを取る方法もあります。

水揚げされたテングサは真水で洗い、浜辺で天日に干します。
この作業を繰り返すと赤かったテングサは色が抜け白くなっていきます。
テングサ漁が行われる浜辺では天日干しの赤や白の絨毯が広がり、夏の風物詩となっています。
そして、その間、手間暇をかけて砂や牡蠣殻、ほかの海藻を取り除き、純度の高いテングサに仕上げているのです。

生産者のコメント

伊豆半島の豊かな自然が育んだ最高品質のテングサを厳選吟味し、天城山麓の湧き水から作られる「ところてん」は、まさに伊豆のソウルフードです。
一口食べると、ねばりとコシが強い弾力感のあるつるつるとした喉越し。そして、海の恵みが凝縮された上品なテングサの香りが口いっぱいに広がります。海の恵みをたっぷり浴びて育ったテングサだからこその、深い味わいをお楽しみいただけます。
伊豆にお越しの際は、ぜひ、伊豆産のテングサで作られた「ところてん」をお召し上がりください。

伊豆の心太 盛田屋

ところてんが購入できるところ

伊豆市八木沢に位置する「盛田屋」は、西伊豆産の良質な天草を厳選吟味し、その天草100%で伝統的なところてんを作り続けています。この地域特有の天城山麓の湧き水を使い、古くから伝わる煮出し製法によって作られたところてんは濃厚ながらもねばりとコシがあるのが特徴です。店頭での飲食はもちろん、お土産としての購入も可能です。

店 名 伊豆の心太 盛田屋
所在地 〒410-3303
静岡県伊豆市八木沢1598-1
連絡先 TEL:0558-99-0014
URL https://izu-moritaya.jp/

おいしい食べ方

棒状のところてんをてん突き棒で突いて食べてほしいです。
自分の手で突くのが面白い。うまく突けたときの感覚は癖になりますし、この体験がさらにところてんを美味しく感じさせます。
伊豆半島ではテングサやてんつき棒を購入できるところもありますので、ご家庭でところてん作りを体験してください。
黒蜜、三杯酢、酢醤油など、お好みのタレをかけて召し上がってください。

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