歴史・文化
宝鏡院(北条義詮ゆかりの地)
箱根旧街道にある「徳利と杯」を浮き彫りにした墓
川原ケ谷の宝鏡院は、足利尊氏の三男で室町幕府2代将軍足利義詮が開いたといわれる寺院です。
義詮は幼少より鎌倉で暮らし、尊氏の政務を助けるため京に上るまで、関東を統治していました。
南北朝の動乱で混乱の続く中、将軍となった義詮は戦の平定に努め、幕府政治の安定に尽力しました。
死後、遺言により京都の宝筐院に葬られましたが、三島の宝鏡院にも義詮のものとされる墓があります。
足利氏が逆賊とされていた戦前には隠されていたのか、戦後屋根裏から位牌が見つかり、今では大切に安置されています。
(出展:広報みしま平成24年6月1日号)