三浦按針や歴史人物にまつわるスポットをめぐる伊豆半島旅

三浦按針や歴史人物にまつわるスポットをめぐる伊豆半島旅

ハリウッドの制作陣が戦国時代の日本を描いた「SHOGUN 将軍(※)」の人気をきっかけに、三浦按針や徳川家康とゆかりのあるスポットが話題となっているのをご存じですか?

熱海市、伊豆市、伊東市など歴史的人物と深い関係のあるスポットがある伊豆半島。
今回は、歴史だけでなく異国情緒も感じられる伊豆半島のおすすめスポットを紹介します。

(※)「SHOGUN 将軍」
2024年にエミー賞を受賞。「関ヶ原の戦い」前夜の三浦按針と徳川家康の物語がモデルとなっているドラマシリーズ。

【話題の人物「三浦按針」って?】

「SHOGUN 将軍」の中で登場する、話題の歴史人物「三浦按針」。
三浦按針(英名:ウィリアム・アダムス)は、イギリスのメドウェイ市に生まれ、16世紀後半の大航海時代に、日本の大分県臼杵市(うすきし)佐志生(さしう)に漂着したイギリス人航海士です。

臼杵市に漂着後、徳川家康に呼ばれて、按針は病気の船長に代わり大阪城へ向かうことに。大阪で家康によって一度は牢屋に入れられたこともありましたが、航海術など西洋の技術に詳しかった按針は公平な人柄も含めて家康に気に入られました。

後に家康は按針へ日本橋に一軒家を与え、外交顧問に任命するほどに!

三浦按針という名前は、1605年(慶長10年)に徳川家康がウィリアム・アダムスの功績に対して与えられたものです。

名前の三浦は領地に由来し、按針には水先案内人という意味があります。

また按針は家康に命じられ、静岡県伊東市の地で日本初の洋式帆船を建造したことで、今もなお日本人から愛される歴史上の人物の一人です。


【伊東市】

東海館

 

三浦按針を語る上で絶対に外せないスポットが、伊東市にある「東海館」です。
東海館は昭和3年に庶民の温泉宿として開業し、沢山の方々に親しまれ大いに賑わいました。

 

桧や杉などの高級な木材や変木とよばれる形の変わった木々をふんだんに用いた、美しい和風建築が今もなお残っています。

 

2階の客室を利用した展示の中に、三浦按針専用のブースがあります。

三浦按針について詳しく書かれたパネルや写真などが部屋中にぎっしり!

 

こちらに展示されている資料を読むだけで「三浦按針ってすごい人なんだな」ということがわかり、より興味が湧くので、歴史初心者の方は1番最初に立ち寄ることをおすすめします。

「東海館」には歴史的資料が展示されているだけでなく、温泉入浴施設とカフェもあるので観光やおでかけの際に気軽に行けますよ。

所在地:静岡県伊東市東松原町12-10
TEL:0557-36-2004
入館料:大人200円、小人100円
時間:9:00〜21:00 (最終受付20:00)
定休日:毎月第3火曜日(祝祭日の場合は翌日)と1月1日

 

松川橋&松川沿い

東海館の前に流れる川が松川。

 

松川を挟んで、東海館の反対側に松川遊歩道があります。

春には、綺麗な桜が見られます。

 

松川遊歩道から望む「東海館」も風情があって素敵。

「東海館」へ行った後にぜひお散歩しましょう!

所在地:静岡県伊東市竹の内

 

川口公園

松川沿いにのびる「川口公園」。

 

東海館にも展示されている、伊東市の彫刻家重岡建治さんの作品が見られます。

川口公園は伊東市で毎年行われている「按針祭」の花火が良く見えるビュースポットとなっていたり、松川は他の季節イベントの舞台となっています。

所在地:静岡県伊東市渚町4
TEL:0557-37-6105

 

按針メモリアルパーク

三浦按針の胸像と洋式帆船サン・ブェナ・ヴェンツーラ号のモニュメントが立っています。

モニュメントは、重岡建治さんの作品です。

三浦按針のファンは写真を撮るべきスポット。

海が近いので、海好きの方にもおすすめです。

所在地:静岡県伊東市渚町6
TEL:0557-37-6105

 

星野リゾートの温泉旅館「 界 アンジン」

(出典:界 アンジン

 

施設名に「アンジン」が入っている、星野リゾートの全室オーシャンビューの宿です。

施設のテーマは「船旅」。

 

館内装飾に海や船旅をモチーフにしたデザインを取り入れるとともに、按針の出身地である英国の文化を楽しめる取り組みをしています。

(出典:界 アンジン

 

中でも、2025年6月30日まで開催中の「今こそ知りたい、按針深堀りツアー」に注目!

(出典:界 アンジン

 

館内では按針の出身地英国や、按針が手がけた船をモチーフとした体験や按針への理解が深まるショートムービーが観られる「アンジン紀行」、施設周辺の按針にまつわるスポットをめぐるツアーなど、まさに按針づくしの宿泊が体験できます。

所在地:静岡県伊東市渚町5-12
TEL:050-3134-8092
URL:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaianjin/

【熱海市】

熱海駅前の足湯

徳川家康が愛した温泉と言われる「熱海温泉」。
現在、熱海駅前には無料で入れる足湯があります。

 

平日でも多くの人が集まるスポットの1つ。

「家康の湯」と名前がついている、天然温泉。
駅の改札を出てすぐあるので、誰でも気軽に歴史を感じられるスポットです。

所在地:静岡県熱海市田原本町11-1
時間:9:00~16:00
料金:無料
※自動販売機でオリジナルタオルを1枚100円(税込)で販売。

【下田市】

了仙寺

黒船により来航したペリーが訪れ、日米和親条約付録下田条約が締結された場所で、現在は国の指定史跡にもなっている「了仙寺」。

境内には日本最大級の黒船美術館所蔵の3千点もの黒船・開国資料やペリーの絵図を保有しています。
私たちが学生のときに教科書で見るペリー関連の資料の原本は、ほとんどが了仙寺に保管されているものなんだとか!

おもしろいと好評の住職による歴史のお話も、歴史好きさんは要チェックです。

所在地:静岡県下田市七軒町3-12-12
TEL:0558-22-0657
駐車場:あり(バス6台 ・乗用車40台)
URL:https://ryosenji.net/

 

MoBS黒船ミュージアム(モッブス くろふねミュージアム)

了仙寺の敷地内にある、黒船来航時の模様がわかる全く新しいカタチの歴史ミュージアム。
「日本人が見た外国人、外国人が見た日本」をテーマに黒船来航時の様子をシアターや展示でわかりやすく教えてくれます。

 

「MoBS黒船ミュージアム」へ行った際には、ぜひ館内で唯一写真撮影ができる、入口にあるペリー提督の大きな顔パネルと記念撮影を。

入場無料のショップでは、歴史の関連グッズや了仙寺のお守りなどが販売されています。

所在地:静岡県下田市3-12-12
TEL:0558-22-2805(了仙寺)
時間:8:30〜17:00(入館は16:40まで)
料金:大人500円/小中高生250円/シニア400円
休館日:12月24~26日
駐車場:あり(大型バス7台・乗用車30台)
URL:http://www.mobskurofune.com

 

ペリーロード

了仙寺そばにある、ペリー提督一行が了仙寺で日米和親条約付録下田条約締結のために行進したと言われる道。

石畳の道と柳並木が独特の風情を醸し出し、なんだかタイムスリップした雰囲気が味わえます。

ペリーロードは、直進すると大人の足で約10分ほどで歩けます。
ノスタルジックな写真を撮るならぜひペリーロードで!

所在地:静岡県下田市三丁目 3-13-12

 

ペリー上陸の碑

了仙寺からペリーロードを進んだ先にある「ペリー艦隊来航記念碑」。

1854年に下田条約締結へ向けてこの地に上陸した、マシュー・ペリー提督一行の来航を記念して建てられた碑です。

 

了仙寺からペリーロードを歩いた先にあるので、ぜひ関連スポットと合わせて立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

所在地:静岡県下田市3-6-6

 

下田開国博物館

黒船やペリー、ハリスの資料・愛用品などを展示する博物館。

幕末開港時代の日本と開港の舞台となった下田についてわかりやすく紹介している。

 

併設されているおみやげ処「豆州庵」では、お菓子やお酒などのお土産品が数多く売られています。

おみやげ処は無料で入場できます。

所在地:静岡県下田市4-8-13
TEL:0558-23-2500
営業時間:通年8:30~17:00(閉館17:30)
料金:大人1200円、小・中学生600円 ※税込
駐車場あり/50台無料
URL:https://www.shimoda-museum.jp/

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