濃厚な芳香が魅力、松崎町の誇り「栄久ぽんかん」

濃厚な芳香が魅力、松崎町の誇り「栄久ぽんかん」

伊豆半島西南部に位置し変化に富んだ海岸線や豊かな自然環境を有する松崎町は、
駿河湾越しに富士山と南アルプスを望む棚田や,昔ながらのなまこ壁がノスタルジックな趣を漂わせる街です。
日照時間の長さや温暖な気候、駿河湾内から程よく入り込んでくる潮風が柑橘類の栽培に適しており、
海沿いに広がる山々は、豊富な養分を含みながらも山の斜面を活用した畑は適度な水はけの良さも併せ持っています。
この地で栽培されているのが、幻のぽんかんと言われる「栄久ぽんかん」です。
正式な品種登録はされていないため一般の市場には出回らず、栽培が難しいことも相まって現在は2軒の農園のみが栽培しています。

栄久ぽんかんの歴史

栄久ぽんかんの歴史は、昭和9年に遡ります。三余農園の2代目である土屋栄久氏が、「海外(台湾)に美味しいみかんがある」と聞いたのが始まり。知人を通じて穂木を手に入れ家の庭先のウチムラサキ(文旦)に接いでみるとそれはそれは美味しいみかんができたということで、その木を継ぎ増やしていきました。この美味しさは他のぽんかんと何かが違うと調べたところ、“高牆(こうしょう)系”の背が高くまんまるい形のぽんかんであることが判明し、松崎ブランドに認定されました。

「栄久ぽんかん」の特長は、皮を剥いた時の爽やかで甘酸っぱい特有の香りと、
果肉が一粒一粒しまっていてプリプリとした食感とともに濃厚な味を楽しむことができます。
一般的なぽんかんは12月に旬を迎えますが、栄久ぽんかんは1月後半~2月にかけて旬を迎えます。

生産者のコメント

今から90年前より代々受け継がれ守られてきたもの。ここだけにしかない、歴史あるぽんかん。
それが特有の芳香が最大の特徴で、皮を剥くと爽やかな甘酸っぱい香りの栄久ぽんかんです。

育つのがゆっくりで自分たちで増やし守っていくからこそ大事にされてきました。

「多くの方にこの味や香りを好きになってもらいたい」
その思いで認定や認証、機能性表示食品(GABAが含まれています)を取得するなど様々な取り組みをしてきました。
決して作りやすい品種ではありませんが、「今年の栄久ぽんかんはこんな感じ」と、毎年の楽しみにしていただき、温かく見守ってもらえるそんな存在になってもらえたら嬉しいです。

三余農園 五代目 土屋 人

栄久ぽんかんが購入できるところ

今は5代目に引き継がれ、栄久ぽんかん栽培に励んでいる三余農園さん。
先祖に土屋三餘という教育家がおり、幕末に武士に苦しめられる農民の地位向上を目指し「三餘塾」を開いておりました。「作物の生命も人間と同じく愛情を込めて扱う事」を塾生に強く教えていたと伝えられており、その教えを受け継ぎ「三余農園」と名付け、初代から変わらず真心をこめて農作物と向き合い続けています。
今は、静岡県のエコファーマーに認定されており、土作りや、減化学肥料・減農薬などの環境に優しい農業を取り組んでいます。
安心と安全に気を配った低農薬栽培のため、栄久ぽんかんの皮も「オレンジピール」とかで食べられることができるほど。
絶品の「栄久ぽんかん」をお楽しみください。

店 名 三余農園
所在地 〒410-3626
静岡県賀茂郡松崎町那賀73-1
連絡先 TEL:0558-42-0408
URL https://sanyo-aq.com/

栄久ぽんかんおすすめの食べ方

栄久ぽんかんをそのまま召し上がるのがおすすめです。
特有の濃厚な味と香りを満喫してみてください。

また、オレンジピールも美味しいです。
保存も長期間できますし、濃厚な味わいがさらに引き出され、生とは違う美味しさを楽しむことができます。

※下の写真は、松崎町のフランボワーズさんで撮影しました。

このサイトでは、ユーザーエクスペリエンスを向上させるためにCookieを使用しています。引き続き閲覧される場合は、当サイトでのCookie使用に同意いただいたことになります。 承諾する