伊豆箱根鉄道で修善寺へ！家族が喜ぶ伊豆ワーケーション

会社員と違って、メリハリをつけにくいフリーランス。締め切りに追われて「気づけば土日も仕事でした」なんてことも、少なくないのではないでしょうか？

ひとり暮らしならまだしも、家族が一緒ですと、不満の声も聞こえてきそうです。
そこで！おすすめなのが、「家族が観光を楽しんでいる間に、自分は仕事をする」という、ワーケーションを取り入れた過ごし方です。
滞在中、合間に家族と合流して観光を楽しんだり、食事だけ家族と一緒に取ったり……。このようにメリハリをつけて過ごせば、家族との思い出も作ることができます。

ということで、子育て中のフリーランス協会事務局メンバー二人が、首都圏からアクセスのよい伊豆半島の中伊豆、西伊豆へ。家族を連れていきたい場所を巡ってきました！

修善寺の駅前には、子どもの勉強もはかどりそうなコワーキングがあった！

新幹線の停車駅でもあるJR三島駅から伊豆箱根鉄道駿豆線、通称「いずっぱこ」に揺られること35分。
到着したのは終点の修善寺駅です。
伊豆箱根鉄道HP

修善寺は歴史、自然、温泉、グルメが楽しめる人気の観光地としても知られています。

弘法大師によって開かれたとされる「修禅寺」をはじめ、縁結びや子宝祈願で知られる「日枝神社」、伊豆最古の温泉といわれ、修善寺温泉のシンボルでもある「独鈷の湯（現在、入浴・足湯不可）」、そして、5つの赤い橋にまつわる「恋の橋めぐり」など、立ち寄りたいスポットが目白押しです。

また、四季折々の美しさを感じられる修善寺ですが、おすすめなのは春の新緑と秋の紅葉シーズン。 特に伊豆随一の紅葉の群生林があり、美しく真っ赤に染まる紅葉を愛でに多くの観光客が訪れます。

そんな伊豆でも指折りの観光スポット『修善寺』の駅前に、コワーキングスペースが出来たと聞き来訪しました。

名前は「ぬましんコンパス修善寺」。
こちらは2023年1月にオープンしました。

昼間は伊豆を拠点に活動するリモートワーカーに、そして夕方は学生のスタディスペースとして活用されているそうです。 「修善寺の新たな関係人口の創出や、まちの活性化を図る担い手として、広く地域にひらかれた場所でありたい」と願いを込めて作られたとのこと。

利用料金がリーズナブルなのも魅力です。
ドロップインの大人利用料金は、1時間220円(税込)/1名、1日なら1,100円(税込)/1名です。

良心的なのは、学生が勉強できる学習スペースが設けられていて、中学生・高校生・大学生の利用料が無料、小学生は保護者同伴で利用できるそうです。平日の月曜日〜金曜日の16：00～20：00は学生が優先的に利用できるスペースもあります。

子どもの長期休みなどに自分が仕事をしている間、子どもは宿題をして過ごす場所としても利用できそうなのが嬉しいですね！

中はこんな感じです。

その他、ワークに集中できそうな半個室のオンラインブースもありました。

レンタサイクルで温泉街へ

ワークをした後、欠かせないのはリフレッシュの時間です。
修善寺温泉には、街を散策しながら足湯も楽しめるスポットがあります。お店も豊富なので、食べ歩きも楽しそうです。

ちなみに修善寺駅の北口には、レンタサイクルもあり、自転車を利用すれば10分ほどで温泉街に到着できます。自分だけコワーキングを利用して後から合流する場合でも、自転車で10分ならすぐに駆けつけられますね。

パッと目を引く赤い橋は、修善寺温泉の中に全部で5つ。それぞれの橋には御影石で作られた「橋紋（きょうもん）」と呼ばれるシンボルが埋められているとか。

桂川のせせらぎを聞きながら、橋紋探しをするなど、ゆったりとした時間を過ごせそうです。

世界中のサイクリストが集まる、焚き火付き宿

今回の宿泊先は「KONA STAYコナステイ」。

三島方面行きの「いずっぱこ」で修善寺駅から4駅先の伊豆長岡駅にある宿です。源泉掛け流しの温泉と焚き火の炎を見ながらグラスを傾ける「焚き火バー」が人気です。

伊豆長岡駅から、伊豆箱根バスに乗り3分で着く「長岡総合会館」のバス停へ。宿はバス停から徒歩３分で到着します（コナステイと伊豆長岡駅間の無料送迎もあるようです。詳細は宿にお問い合わせください）。
伊豆箱根バスHP

外国人宿泊者が多いため、いたるところに英語表記がありました。
世界中のサイクリストが集まってくるようで、宿には「KONA CYCLE」と呼ばれるレンタサイクルもあり、サイクルツアーも実施しているようです。

レンタサイクルは、スポーツ用電動アシスト自転車『E-bike』のほか、扱いやすい『クロスバイク』、お子様も乗車可能な『キッズバイク』など、幅広く用意されており、家族でサイクリングが楽しめるのが魅力です。

宿泊者のレンタル料金は、E-bikeが2,500円～/4h、クロスバイクが2,000円/4h、キッズバイクが2,000円/4h、幼児用ストローラーが1,000円/1日 (8:00-20:00)で、すべて税込価格になっています。

また、サイクルツアーは、難易度や目的別にコースが複数用意されています。運動目的か景色を楽しむ目的かで、選べるのも楽しそうですね！
詳しくは、 KONA CYCLE サイクルツアーからご確認ください。

足を伸ばすなら…①文化派は世界遺産巡り＆絶景伊豆パノラマパーク

伊豆長岡駅から徒歩30分ほどのところにあるのは、世界遺産で有名な韮山反射炉です。

反射炉とは、金属を溶かして大砲などを鋳造するための溶解炉のこと。韮山反射炉は、国内で唯一現存している「実際に稼働した反射炉」であることから、平成27年7月に世界遺産に登録されました。

そして世界遺産といえば、 伊豆パノラマパーク から見る富士山もおすすめです！伊豆から見る富士山は駿河湾も望めて最高なんです。

こちらも、公共交通手段を使って行くことができます。伊豆箱根鉄道伊豆長岡駅からバスで15分のところにある「伊豆の国市役所前」で降りたら徒歩1分の場所に、伊豆パノラマパークはあります。
到着したら、ぜひロープウェイで山頂に登り「碧テラス」に行っていただきたい！

ご覧ください、この眺望を！

「碧テラス」は、空、太陽、海、富士山をキーワードに、水盤を使った展望デッキをはじめ自由にくつろげるソファやベンチなどが配される展望広場です。

富士山や駿河湾を一望できる雄大な景色や、山頂ならではの開放感を存分に味わえます。

また、テラスには茶屋やカフェがあり、ゆっくり過ごすことができます。

私たちは「かつらぎ茶寮」に行ってみることに。抹茶わらびもち、ほうじ茶や抹茶オレをいただきながらホッと一休みしました。

小腹が空いた方には、海老かき揚げうどんや静岡県産柑橘香る肉うどん、そしてうどんとセットにできるしらす飯セットもおすすめです。

足を伸ばすなら…②アウトドア派は、海のアクティビティへ

海派やアウトドア派におすすめしたいのは、西伊豆です。
修善寺から遠いイメージがあるかもしれませんが、実は修善寺駅から堂ヶ島方面行きのバス一本・1時間半で、西伊豆に行くことができます。
東海バスHP

夏は海水浴も良いですが、どんな季節でも楽しめるのが、 堂ヶ島マリン 。
断崖絶壁の景色を真下から楽しめる、冒険心がくすぐられる乗船ツアーが最高です。

堂ヶ島マリンのクライマックスは天窓洞です。
天窓洞は、国指定天然記念物にも指定され、天井から美しい光が降り注ぐ神秘的なスポットです。
別名「青の洞くつ」とも呼ばれており、洞くつめぐり遊覧船に乗ってその絶景を楽しむことができます。

この先に、圧巻の天窓洞ブルーが広がっていました！

また、西伊豆町は夕陽の町とも呼ばれ、伊豆西海岸では一年中夕陽を鑑賞できます。特に堂ヶ島海岸と大田子海岸は「日本の夕陽百選」にも選出された夕陽の名所としても知られています。

以上、修善寺を起点に過ごす伊豆の過ごし方をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。今回、いずれも車いらずで行けるスポットを紹介しましたが、自家用車であれば、韮山反射炉と西伊豆の堂ヶ島マリンの両方に行くことができるでしょう。

次の子どもの長期休みには、親は修善寺のコワーキングでお仕事、こどもは宿題を、終わったご褒美に温泉巡りや食べ歩きを楽しみながら過ごす。そんなプランを実現したいと思いました！