aaaa

「踊り子号」で終点へ。
港町・下田で平日おこもりワーケーション

フリーランスは、事務作業が溜まってしまいがちですよね。たまには、「おこもりWEEK」を作って確定申告の準備や資料作成など、パソコンと向き合う時間を確保してみませんか?

そんな時におすすめなのは、おこもりワーケーションです。昔から、文豪が執筆のためにおこもりしていたように、1週間思い切って、普段と違う場所に出かけて、溜まっている仕事に集中する過ごし方です。

今回は、首都圏の人にとってアクセスの良い伊豆半島の先端にある静岡県下田市へ、フリーランス協会事務局メンバーがワーケーションに行ってきました!

非日常を味わえる下田は、おこもりワーケーションにピッタリの場所でしたよ。

気分はすっかり文豪?!「踊り子号」に乗って終点へGO

特急踊り子号の終点「伊豆急下田」。
東京駅から直通・乗り換えなしで快適に移動でき、東京発は朝8時台~13時台まで運行しており、スケジュールの調整もしやすいのが魅力です。

首都圏と伊豆をつなぐ特急列車「踊り子」号
首都圏と伊豆をつなぐ特急列車「踊り子」号

下田市は、海と山、豊かな自然に囲まれた町です。
白く美しい砂浜があり、サーフィン、シーカヤック、SUP、釣りなど1年中マリンアクティビティを体験でき、特に夏には、海水浴を楽しむたくさんの観光客で賑わいます。

また、ペリーの黒船が来航したことでも知られ、開国にまつわる歴史を持つ場所でもあります。
下田市ならではの史跡巡りやペリーロード、なまこ壁の古民家をリノベーションしたおしゃれなカフェなどの散策も人気です。 そしてなんといっても、旅には欠かせない温泉やグルメにも注目です!
古くから下田温泉は豊富な湯量を誇ると言われ、現在は市内各地に足湯や手湯がありますし、グルメは特に金目鯛が有名です。赤く美しいからだに金色の目が印象的な高級魚の金目鯛ですが、実は下田港が水揚げ量全国1位なんです!

しっとりとした食感、肉厚な満足感を刺身やしゃぶしゃぶで頂くのも良し。定番の煮付けのほか、ハンバーガー、コロッケなどのB級グルメでも楽しめます。
そんな観光地としても魅力満載の下田で、おこもりワーケーションにぴったりな施設が誕生したとのことで、さっそく行ってきました。

話題の宿付きコワーキングスペース「あたらよ」。

私たちがまず訪れたのは、宿付きコワーキングスペース「あたらよ」。

「あらたよ」は伊豆急下田駅から徒歩8分ほどの中心部にあり、「コワーキングスペース」「シェアオフィス」だけではなく、お試しで飲食店をオープンしたい人のための「チャレンジキッチン」、「ゲストハウス」も併設されています。
観光やビジネスの拠点として短時間から長期間まで、幅広いニーズに合わせて快適に滞在できるのが魅力ですね。

ちなみに、「あたらよ」という名前、あまり聞いたことのないネーミングですよね?

万葉集に出てくる『可惜世(あたらよ)』から命名したとのことで、「過ぎてしまうのがもったいないと思えるほど素敵な世の中」という意味だそうです。

ここを訪れる方々と、そんな世の中を共創していきたいという想いが「可惜世」のネーミングには込められているなんて、とても素敵な由来ですよね。

「あたらよ」は利便性の高い街中にあり、ちょっとした買い物も食事も便利
「あたらよ」は利便性の高い街中にあり、ちょっとした買い物も食事も便利

短時間利用したい人にはドロップイン利用もできます。ドロップインの値段は3時間500円〜(税込)とお手頃です。

コワーキングスペースには、窓から明るい光が注ぐオープンスペースのほか、落ち着いた空間で作業ができるクローズドスペースまであります。

スタイリッシュで開放感のあるオープンスペース
スタイリッシュで開放感のあるオープンスペース

ちなみにクローズドスペースは、4人掛けの個室席2室、珍しい畳敷きの1名掛けの和室の個室、そして中2階にはシェアオフィスとして利用できる半個室3席など、部屋のバリエーションも豊富です。

もちろん、モニターなど、テレワークに欠かせない環境を完備しています。

また、地元のフリーランスもよく利用しているため、交流が楽しめるのも魅力の一つ。コワーキングスペースには、地域の情報を提供してくれたり、利用者同士を繋げてくれるコミュニティマネージャーがいるため、一人で訪れても安心です。

この日はコミュニティマネージャーのノゾエさんが笑顔で迎えてくれました
この日はコミュニティマネージャーのノゾエさんが笑顔で迎えてくれました

ちなみに、ちょっと珍しい「金庫」をリノベーションした会議室もあるんです。この施設が元々金融機関ということもあり、金庫があったのですが、コワーキング施設に変更するに伴い、「音が漏れない重厚な扉なので、オンラインミーティングも安心!」とのことで、会議室にしたのだとか。遊びゴコロ満載でいいですよね。

この重厚な扉に注目!プライバシー性も抜群!
この重厚な扉に注目!プライバシー性も抜群!

「あたらよ」の2階には宿泊施設も!

嬉しいことに「あたらよ」の2階には、個人からグループまで幅広く利用できる宿泊施設もあります。

個々に仕切られていて、プライベート空間が確保されたドミトリーや、1~3名用の広々としたプライベートルームも各種完備!

ドミトリーは、平日2,800円~(税込)、休前日3,300円~(税込)。
プライベートルーム(1人部屋)は、平日4,500円~(税込)、休前日5,000円~(税込)。
ワーケーションをする人にとって、長期滞在しやすい手ごろな価格も注目したいポイントです。

セキュリティも安心のプライベートルーム
セキュリティも安心のプライベートルーム

さらに、長期滞在には欠かせない、乾燥機も備えたランドリールームももちろんありますよ。

清潔感のあるランドリールーム
清潔感のあるランドリールーム

気分転換がてら、バラ園の中のコワーキングへ

さて、おこもりワークもいいけれど、時には気分転換をしたくなるものです。そこで私たちは、伊豆急行線に乗って、伊豆急下田駅から3駅のところにある河津駅へ向かいました。

河津駅付近で見逃せないスポットと言えば「河津バガテル公園」です。

こちらは、パリ市にある「パリ・バガテル公園」の姉妹園として2001年にオープンされた場所です。シーズンになると、園内には6,000株のバラが美しく咲き誇るそうです。

圧巻のバラの花々!
圧巻のバラの花々!

河津駅から※路線バスで10分ちょっとで「河津バガテル公園入口」に向かうことができます。
公園内にはドッグランもあり、ワンちゃん連れに人気スポットになっているそうです。
※路線バスの運行はバラのシーズンのみの運行となっております。
河津バガテル公園時刻表

また、フランス広場にあるカフェには、バラジュースやバラのソフトクリームなど、バラづくしのメニューがあります。私たちは、ローズガーネットというバラのハーブティを頂きました。

気分転換のローズティを一杯
気分転換のローズティを一杯
広々としたフランス広場を散策してリフレッシュ!
広々としたフランス広場を散策してリフレッシュ!

そして、「ここのバラ園にコワーキングスペースがオープンしたらしい!」という噂を聞き、園内を進んでみると……まるで西洋の館に迷い込んだような趣のある建物が現れました!

落ち着いた雰囲気の佇まい
落ち着いた雰囲気の佇まい
建物の入口にはかわいい看板が掛かっています
建物の入口にはかわいい看板が掛かっています

「Working Space Bagatelle」

1階は本に囲まれたカフェスペースになっており、一息つくのに最適の場所です。
本棚には本が並び、ビジネス書や静岡を舞台にした小説など、コーナーごとに編集されている棚を見るだけでも楽しめます。

ゆったりとした時間を過ごせます
ゆったりとした時間を過ごせます

ワーキングスペースは2階にあります。吹き抜けで開放感があり、発想を広げたり、企画書の執筆が捗りそうな場所だと感じました。

元々はレストランとして利用されていた建物の2階部分をリノベーションしたのだそう。
こちらはドロップインで気軽に利用することができます。

・1時間(フリーアドレス席) 500円(税込)
・1日(フリーアドレス席)  1,000円(税込)

専用Wi-Fiからモニター、プロジェクター、ミーティングスペース、スピーカーマイクまで完備し、コワーキングにあたり必要な設備も充実しています。

明るい光が差し込む空間
明るい光が差し込む空間

妻がバラ園を堪能している間に夫はこちらの施設を利用されているご夫婦の姿や、親は仕事をして、子供は宿題をしている姿もあるそうですよ。

  • 施設紹介: ワーキングスペースバガテル
  • 所在地:〒413-0511 静岡県賀茂郡河津町峰1073
  • TEL:090-7309-1864
  • 営業時間:9:30~16:00
  • 定休日:木曜日
  • ※ フランス広場は無料のため、入園料はかかりません
    ※ ドロップインでご利用いただけます
    ※ 1フロア・1棟の貸切相談も可能です。お気軽にお問い合わせください

おこもりワークのご褒美は、温泉宿「禅の湯」でリラックス

平日おこもりワークを頑張ったご褒美におすすめしたいのは、河津駅から修善寺駅行きの東海バスで約16分「慈眼院前」下車の「禅の湯」です。
東海バスHP

ビジネスホテルのような「カジュアルさ」と、旅館のような「おもてなし」を兼ね備えた宿を目指しており、肩肘張らず、ホッとできる伊豆時間を過ごすことができるお宿です。

入口にはゆったりとしたソファがあり、くつろげる空間になっています
入口にはゆったりとしたソファがあり、くつろげる空間になっています

また禅の湯は、体に優しい野菜豊富な食事と温泉を堪能できるだけではなく、禅体験、瞑想、ヨガなどのリトリート系のアクティビティが豊富!
単なる宿泊にプラスアルファの旅の楽しみを味わうことができます。

魅力的なアクティビティをご用意
魅力的なアクティビティをご用意
隣にあるお寺で体験できる本格派!
隣にあるお寺で体験できる本格派!

ビジネス目的で利用される人もいるため、部屋にはデスクとチェアも完備。ちょっとした仕事もできるのが嬉しいポイントです。

サクッと作業するのに最適なデスク
サクッと作業するのに最適なデスク

そして旅といえば、やっぱり温泉ですね!

禅の湯の温泉は、加水や循環をしていない自家源泉の天然かけ流し温泉のうえに、岩盤浴まであります。身体の芯から温まり、つかの間、頭の中を空っぽにして過ごすことができましたよ。

豊富なアメニティの数々
豊富なアメニティの数々

そしていよいよお待ちかねの夕食の時間です!

こちらの自慢は、季節の野菜を存分に活かしたヘルシーな創作野菜料理とのこと。無農薬の野菜を使用し、新鮮さにもこだわっているそうです。

健康に配慮されたメニュー
健康に配慮されたメニュー

価格はリーズナブルなのに、健康に配慮されたたくさんの料理に、心もお腹も満たされました。

続いて、気になるお部屋もご紹介します。全室畳のお部屋で、若草色(緑)と小麦色(茶色)で心安らぐ空間を演出しています。

ふかふかのベッドでぐっすり眠ることができました。

ベッドサイドには優しい間接照明も
ベッドサイドには優しい間接照明も

ぐっすり眠れた翌朝は朝食をいただきます。1人1匹の焼き魚と品数豊富な小鉢が付く贅沢な朝食。 一品ずつ、丁寧に味わうことができました。

朝食も見事なラインナップ!
朝食も見事なラインナップ!

温泉や岩盤浴でリラックスして、ヘルシーな食事で身体を整える…。さらには、普段なかなか体験できないアクティビティで非日常を味わう…。
ここ、禅の湯で、日々の溜まった疲れた心身を存分に癒すことができました!

  • 施設紹介: 禅の湯
  • 所在地:〒413-0501 静岡県賀茂郡河津町梨本28-1
  • TEL:0558-35-7253(受付: 8:00~21:00)

2月上旬には、早咲き桜の「河津桜」が開花

特におすすめなのは2月上旬から開花しはじめる早咲きの桜「河津桜」です。

川岸に咲く美しい河津桜並木
川岸に咲く美しい河津桜並木
「日本の春」と言えばやはり桜ですね!
「日本の春」と言えばやはり桜ですね!

この桜は、日本でスタンダードな染井吉野(ソメイヨシノ)のように、木全体が一気に咲いて、一気に散るというタイプの桜ではありません。 伊豆の温暖な気候と早咲きの特色も相まって、毎年2月上旬から開花しはじめ、約1ヶ月を経て満開になります。
そのため河津桜を見る人にとっては、開花の過程と満開の美しさを長く楽しむことができるのです。

街並み巡り、庭園散歩、お花見…など、魅力満載の下田市と河津町を訪れ、「一足早い春」を感じてみてはいかがでしょうか?